いぶし作業 縄文期のにおい…大船遺跡・竪穴住居

update 2010/7/20 12:07

函館市南茅部地域・大船町の国指定遺跡「大船遺跡」で復元されたかやぶき竪穴住居(今年4月完成)で、煙のいぶしが始まった。害虫からかわら屋根を守る住居維持作業で「煙のにおいや炎の色合いで、縄文時代の暮らしぶりを感じられるよう」と関係者は話している。

 大船遺跡は縄文時代中期、約4500年前の遺跡。1996年の発掘調査で竪穴住居96棟をはじめ、貯蔵穴やお墓などが発見され、総出土品は18万点に上る。

 かわらぶき屋根の竪穴住居は高さ4b、広さ約36平方メートル。いぶし作業は16日から実施。遺跡近くのヤナギやオンコなどの木々を土間で燃やす。

 作業は午前中だけで、駐車場付近には「竪穴住居から煙が出ていることがありますが、維持管理のためで、火災ではありません」のお知らせ看板が設置されている。

 管理人の二本柳敏子さん(60)は「炎を上げすぎず、煙をたくさん出すのは難しい。でも、雰囲気はすてき」と来場を呼びかけている。

 午前9時―午後5時。無休。

提供 - 函館新聞社




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