「レトロモダン」婚礼写真…旧小林写真館で人気
update 2010/7/20 12:07
一生の思い出はレトロな空間で―。道内に現存する最古の写真館「旧小林写真館」(函館市大町)で撮影される記念写真は、創業当時の函館らしさに現代の遊び心がミックスされた“レトロモダン”が受け、婚礼写真を中心に人気を集めている。写真発祥の地「函館」を見守り続けてきた館には今、新しい息吹が吹き込まれ人々の幸せな表情があふれている。
同館は神戸出身の写真家・小林健蔵(1876〜1954年)の写真館として1907(明治40)年に建築された。第2次大戦後は、約半世紀にわたって使用されない状態だったが、昨年8月に、市内美原で谷杉写真館を営む谷杉アキラさんによって営業が再開された。
完全予約制の同館。売り上げの全額が建物の維持費に充てられている。谷杉さんは「お客さんに喜んでもらえることが幸せ。商売は二の次」とし、今日も100年以上前の館主の燕尾(えんび)服に身を包みながら、シャッターを切っている。
19日に婚礼写真を撮影しに来た市内の渡辺長則さん(30)と妻の佐代子さん(32)は、あるカフェで谷杉さんの作品を見て感動し来館した。二人は「昭和初期のウェディングドレスは今でも違和感なく着れた。今からどんな風に仕上がるか楽しみ」と笑顔だった。
写真は特殊技術で和紙に印刷され、独特の風合いが特徴の「コバヤシカラー」仕上げ。1枚1枚を手作業で貼り付け、革張りの特製表紙で製本された、こだわりのアルバムが完成する。価格は6万円(毎週木曜日は特別価格3万円)。8月1〜3日は特別価格で撮影する。問い合わせ・申し込みは同館 TEL090-1386-4840まで。
提供 - 函館新聞社
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