ギリヤークさん 魂の舞

update 2010/7/19 23:32

 函館出身の国際的創作舞踊家・大道芸人、ギリヤーク尼ケ崎さん(79)の青空舞踊公演が18日、市内松風町のグリーンプラザで開かれた。ギリヤークさんは強い日差しを受けながら、鎮魂を表現する熱い踊りを披露。訪れたファンから盛大な拍手を受けた。

 ギリヤークさんの夏の函館公演は約20年前から続いている。この数年は肺気腫や心臓病を患い、以前よりは演目を減らしたものの、この日も「じょんがら一代」「よされ節」「念仏じょんがら」を披露した。おなじみの赤い長襦袢(じゅばん)姿で、地面を寝転がったりする激しい動きの中で、胸に埋められたペースメーカーが見えた観客は息をのんで見守っていた。

 終演後、ギリヤークさんは「今日は暑く、地面は40度ぐらいの熱さだったが懸命に踊りました。間もなく80歳を迎えますが、デビュー50周年となる88歳まで頑張ります。また見に来てください」とあいさつし、観客に自身の若い時代の写真などをプレゼントしていた。七飯町から訪れた主婦、石田明子さん(63)は「見ているだけでも暑いのに、年齢を感じさせない一生懸命な踊りに涙が出ました。体に気をつけてほしいです」と話していた。 

提供 - 函館新聞社




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