船上ドッグラン完備のブルードルフィン就航

update 2010/7/18 09:30

 国内初の犬用バルコニーを備えた津軽海峡フェリー(函館市港町3)の在来船「ブルードルフィン」(約7000トン)が17日、函館―青森航路に就航した。この日は同社の青函高速船「ナッチャンWorld(ワールド)」(約1万トン)も10カ月ぶりに季節運航を再開。津軽海峡の夏本番が幕を開けた。

 ブルードルフィンは、これまでグループ会社が国際航路で運航していた船を全面改装。全長136.6メートル、旅客定員586人で、トラック換算で65台分、乗用車で200台分を輸送できる。在来船として通年で一日2往復し、函館と青森を約3時間40分で結ぶ。

 最大の特徴は愛犬と一緒に過ごせる国内初の「船上ドッグラン」。屋内に14室・28匹分の収容ケージを備えるドッグルームとつながる。青森発の初便には定員の約7割にあたる386人と犬6匹が乗船し、飼い主と航行中に遊ぶ姿も見られた。

 一方のナッチャンは、昨年に続き夏場の観光シーズン限定で10月末までの運航を再開。函館発の第1便は定員772人に対して乗客約200人と出足は低調だった。同社は「周知不足が響いた。これから巻き返したい」と話した。

 家族6人でブルードルフィンに乗船した青森市内の女性(37)は「設備がきれいで高級ホテルみたい。車いすにも対応していて快適だった」と笑顔。道内観光からの帰省中にナッチャンに乗った名古屋市内の男性(80)は「初めて乗ったが、連絡船に比べて随分とおしゃれになった。また乗ってみたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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