南茅部でマコンブ漁スタート 量、質ともに十分

update 2010/7/18 09:30

 函館市南茅部地区で17日、天然マコンブ漁が始まった。長さ3、4メートル、幅25センチほどの黒々したコンブが続々と水揚げされ、「初日にしてはまずまず量で、質も十分。一年で一番の稼ぎどき。寝る時間も惜しんで頑張る」と漁師は張り切っている。

 南かやべ漁協大船支所では約150隻が出漁した。磯舟の漁師は箱めがねで海底をのぞき、「マッカ」という先がY字のほこでコンブの根をねじって採る。不安定な船上での作業は、全身の力と熟練の技がものをいう。

 初日の漁は午前5時45分から同8時半まで。大舟漁港では、家族が船いっぱいのコンブをトラックへ移し、自宅などの干し場へ運んだ。

 大船町の金沢勝則さん(54)は軽トラック2台分の水揚げし、「まずまずの漁。コンブの質も比較的いい」と安どの表情。南かやべ漁協大船支所地区代表理事の坂田憲治さん(62)は「水温が低く、若干身が薄いが何も問題はない。身入りは『土用丑の日』に毎年ぐっと良くなる。これからだ」と声を弾ませていた。他支所も追って漁が始まり、9月いっぱい続く予定。

提供 - 函館新聞社




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