函館市、昨年度の税収326億円/前年比12億円減
update 2010/7/17 13:18
函館市はこのほど、2009年度分の市税収納結果をまとめた。収入総額は326億5187万円で、08年度比12億383万円の減少。長引く不況の影響で企業の収益や個人所得が減り続ける中、収納率は現年度分、滞納繰越分とも前年度を上回ったが、滞納分の調定額が大きいため、全体の収納率は91・0%と、前年度から0・8ポイント減る結果となった。
市税務室によると、市税の調定額は現年度分が330億9006万円、滞納分が27億9055万円。これに対し、収納額は現年度分が321億4321万円、滞納分5億867万円。収納率は現年度分が97・1%(08年度比0・1ポイント増)、滞納分18・2%(同2・0ポイント増)と、ともに上昇した。
しかし、税収の柱である市民税をみると、個人は人口減による課税人員や所得水準の減少が響き、115億4006万円(同2億3921万円減)で、収納率は88・6%(同1・1ポイント減)。法人も139億4083万円(同7億5846万円減)で、収納率も90・0%(同1・2ポイント減)。同室は不安定な金融情勢が続くことで、金融保険業や製造業などが軒並み減少したとみる。
固定資産税も昨年度は評価替えの年にあたり、134億2765万円(同9054万円減)、収納率も91・0%(同0・5ポイント減)にとどまった。
2年前から開始したインターネット公売は、08年度が車1台が落札、53万8650円とまずまずのスタートだったが、昨年度は絵画、鏡台など3点、7万6000円と減った。市民生活の苦しさからか、差し押さえを行っても担保となる物品が少ないことを表している。
市は本年度から開始したコンビニ収納のほか、誠意が見られない滞納者に対する差し押さえを強化することで、税収確保に努める方針。同室は「景気低迷が続く中で、妙案はないのが現状。貴重な自主財源の確保に向けて、地道な活動を続けていく」と話している。
提供 - 函館新聞社
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