函館空襲慰霊祭で犠牲者の冥福祈る 遺族ら称名寺に参列
update 2010/7/15 14:08
1945年7月14、15の両日に起きた函館空襲の犠牲者を追悼する慰霊祭が14日、函館市船見町の称名寺境内で開かれた。遺族ら約20人が参列し、犠牲者の冥福を祈った。
函館空襲では米軍機によって市街地や青函連絡船などが大きな被害を受け、多くの死傷者が出た。慰霊祭は函館空襲に関する詳細な記録を調査し、惨事を風化させないようにと活動している市民団体「函館空襲を記録する会」(浅利政俊代表)が1989年から毎年実施し、今年で22回目となる。
称名寺の須藤隆仙住職が慰霊碑前で読経する中、参列者が順番に焼香をした。須藤住職は「ここには、日本人の犠牲者を追悼する碑と合わせて、米軍兵士の慰霊碑も並べられている。戦争中の敵、味方に関係なく、双方の冥福を祈ることが恒久的な平和につながる」と話した。
浅利代表は「函館空襲の被害の実態については、現在も不明な部分が多い。また、地元の人たちの中には函館空襲があった事実さえ知らない人も増えている。函館空襲という出来事をしっかりと伝えていくことが私たちの使命」と訴えた。
提供 - 函館新聞社
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