サハリン航空 函館−ユジノのチャーター便が今月から運休

update 2010/7/15 14:08

 ロシアのサハリン航空が運航する函館―ユジノサハリンスク線のチャーター便が7月から運休することが14日までに分かった。サハリンで石油・天然ガス開発を手掛ける米大手石油会社が利用を取りやめたため。昨年4月から定期便も休止していて、函館とロシアを結ぶ空路が当面姿を消す。

 サハリン航空日本地区総販売代理店UTSエアサービス(札幌市)などによると、現在のチャーター便は米エクソンモービルの関連会社が社員向けに2002年から法人契約し、毎月1―4往復していた。一般客は利用できない。社員らはビザの更新や休暇などで函館を訪れていたという。

 同路線は1994年に国内初のサハリン路線として運航を開始し、ピーク時の2006年には年間4000人以上の利用があった。昨年は32往復運航し、乗降客は625人。搭乗率は2―3割台と低迷していた。

 近年は現地の石油開発事業が一段落したことや、今年3月に別の航空会社が成田―ユジノ線を開設した影響などで利用が落ち込んでいた。UTSエアサービスは「再びチャーター便の依頼があれば運航する」としているが、定期便も昨年4月から運休していて、再開のめどは立っていない。

 函館市港湾空港振興課は「サハリン航空から路線を廃止するとは聞いていないが、地域経済にとっては少なからずマイナス。函館は歴史的にもロシアとのかかわりが深く、今後も定期便の運航再開を求めていきたい」としている。

提供 - 函館新聞社




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