【参院選】公明横山氏が初当選

update 2010/7/13 16:39

 11日投開票の第22回参院選で、比例代表に立候補した公明党新人の横山信一氏(50)=函館市区選出前道議=が57万9793票を獲得し、念願の初当選を飾った。一方、同じく比例代表に出馬した民主党新人の板倉一幸氏(59)=前函館市議=は7万521票を得たが、民主党が比例で獲得した16議席の枠に入ることなく涙をのみ、2氏の明暗がくっきりと分かれた。横山氏の当選で、函館・道南を地盤とする国会議員は民主党の逢坂誠二衆院議員(51)に続き、2人目となる。

 横山氏の選挙事務所(札幌市中央区)には、公明党道本部の稲津久代表、佐藤英幹事長ら30人が待機。他地域の党候補の当選がテレビで流れると、支持者からは「早く終わってくれ」「次は横山だ」と声があがったが、一向に当選確実は出ず、じりじりとした時間が過ぎた。

 12日午前3時過ぎにようやく当選の報が流れると、支持者から大歓声が沸き起こった。別の場所で待機していた横山氏は当選確定から約5分後に事務所入り。満面の笑みで万歳三唱を3度行い、稲津代表らと固い握手をかわした。

 横山氏は「今は本当に感謝の気持ちでいっぱい。新人で名前を知ってもらうことに苦労したが、漁業関係をはじめ多くの方々に支持をいただき、当選を勝ち取ることができた」と、感無量の様子で喜びを語った。

 1月末に出馬を表明してからわずか5カ月間の戦い。横山さんは「函館の方々には道議時代から応援していただいた。恩返しのつもりで国政に臨みたい」と力を込め、「得意の水産分野を生かして海洋立国を目指したい」と意気込んだ。稲津代表は「水産漁業の振興、北海道新幹線の札幌延伸、福祉政策の充実、発展振興に力を注いでほしい」と期待を込めた。

提供 - 函館新聞社




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