江差町長に濱谷氏 新人に大差で3選

update 2010/7/12 10:48

 【江差】任期満了に伴う江差町長選は11日に投票が行われ、即日開票の結果、現職の濱谷一治氏(65)が3962票を獲得、新人で元町議の田畑豊利氏(54)=同=を3倍の大差で破り3選を果たした。投票率は71・71%で、激戦だった2002年の前々回町長選(86・60%)より14・89ポイントの大幅ダウンとなった。

 濱谷氏は新地町の選挙対策本部で小笠原弘後援会長ら約100人の支持者とともに万歳を三唱して3選を祝った。濱谷氏は「3期目は若者の雇用開拓と農林水産業の振興策をトヨタ系企業と連携しながら進めたい」と3期目の抱負を語った。町財政の再建については「3期目には厳しい環境をクリアしたい」と述べた。田畑氏の得票が予想を超えて伸びたことには「町民からの批判があったと理解して謙虚に受け止めている」とした。

 濱谷氏は、現職の知名度と強力な後援会組織、自治労を中心とする連合系労組などの基礎票を固めて8年ぶりの選挙戦を制した。前々回の得票数は3876票。投票率が低下する中で86票を積み増した。ただ、有力な支持基盤を持たず、弱小候補とみられた田畑氏が1000票を超える支持を集めたことは、濱谷氏への批判や不協和音を浮き彫りにした格好だ。

 「マチに大学を創ろう」をスローガンに掲げた田畑氏は、現職への批判票の受け皿として一定程度の得票を伸ばしたが、大学設立などの政策が有権者の理解を得られず、知名度や支持基盤で勝る濱谷氏に及ばなかった。

 濱谷氏は上ノ国町出身。江差高卒。1964年町役場入り。町議会事務局長、桧山広域行政組合総務課長、福祉保健課長などを経て、02年7月の町長選で初当選。06年の前回選挙は無投票当選だった。

 当日有権者数は7652人(男性3594人、女性4058人)。投票総数は5487人(男性2519人、女性2968人)。

 当 3962 濱谷一治 65 無現○3
   1279 田畑豊利 54 無新
(開票率100% 有効投票数5241 無効票246票)

提供 - 函館新聞社




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