函館学第1回講座 北大水産学部の歴史学ぶ

update 2010/7/11 10:07

函館市内の8高等教育機関が連携し、合同公開講座で見聞を広める「『函館学2010』第1回講座」が10日、ロワジールホテル函館(若松町)で開かれた。北大名誉教授の米田義昭さんが「北大水産学部 いま・むかし」をと題して講義し、約210人が聞き入った。

 キャンパス・コンソーシアム函館(会長・中島秀之公立はこだて未来大学長)の主催で、本年度は11月27日まで6講座を予定している。

 米田さんは水産学部の沿革を資料で説明。1879年に札幌で学科が誕生し、1935年に函館へ学部が移った経緯を紹介し「道南において水産はなくてはならないもの。特に函館は地域発展を支える重要な存在で、住民の強い要望と経済的な支援を受けて学部の移転があった」とした。

 卒業生からの立場、また大学関係者からの視点として水産学部の学生や教授らの気質を「やんちゃ。バンカラな気風」と表現。「この伝統的な雰囲気が研究成果を輝かせ、水産業の発展の実績をもたらしている」とした。そして「漁業は学術の一つ」という言葉を強調し▽人材育成▽世界に誇れる知の集積▽地域貢献― を課題に挙げ、「水産学部の使命は旧来から変わらない」と結んだ。

提供 - 函館新聞社




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