黒々 天然コンブ 恵山地域で漁開始
update 2010/7/10 17:25
渡島東部沿岸の天然コンブ漁が、函館市恵山地域を皮切りに始まっている。長いもので5メートルほどの黒々としたコンブが水揚げされ、漁師たちは「頑張って、いいコンブを採るから、みんなにたくさん食べてもらいたい」と意気込んでいる。
えさん漁協(高島武俊組合長)は、尻岸内地区が5日から、古武井地区が6日から漁を始めた。高級だしとして関東で人気の三石(みついし)昆布だ。
コンブ漁は、天候と波に左右される。夜明け前から漁師の代表が当日の出漁条件を見極めて、漁の決定、中止を判断するという。
早朝から霧が立ち込めた9日は古武井のみで出漁。午前4時に町内放送が流れ、同5時から1時間半の漁だった。
海積神社の前浜には、磯舟10隻ほどが密集。漁師は、かぎ棒で海底のコンブをたぐり寄せ、両手で豪快にコンブを次々と抜いた。
高岱町の成田ふで子さん(63)は「コンブの成長具合はまずまずだけど、曇りがちな天気が心配。天日干しが一番いいから」、古武井町の福沢啓雄さん(81)は「今年のコンブはいつもより長い。これから身が厚くなって、もっと品質が良くなる。恵山のコンブは高級品だ」と自信たっぷり。
同漁協本所によると、漁は8月中旬に最盛期を迎え、例年9月末まで。20日ごろからはマコンブ漁も始まり、夏休み中の子どもたちも早朝から浜仕事に精を出す。
戸井や椴法華、南茅部でも今月中旬から8月上旬に天然コンブ漁が始まる。
提供 - 函館新聞社
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