創建100周年「中華会館」特別公開始まる

update 2010/7/9 17:06

 今年で創建100周年を迎えた函館中華会館(函館市大町1)の特別公開が8日から始まった。中国文化を今に伝える建物の節目の年を多くの人たちに見てもらおうと、8月23日までの期間限定で開館する。

 同館は函館在住の華僑が出資し、1910(明治43)年に建築された。国内に唯一現存する清朝末期の建物で、くぎを1本も使用しない中国式レンガ造り。館内には、三国志の英雄で華僑が尊崇する「関羽」をまつる関帝壇があり、金ぱくや朱の漆塗りが施された華やかな装飾が特徴だ。2001年には国の有形文化財にも指定されている。

 100年記念として、1000円を喜捨すると館内の写真撮影が許可される。その写真を持っていると家内安全などのご利益があると信じられていることから、多くの来場者がカメラのシャッターボタンを押していた。また、関帝壇を中心にある4つの部屋には書画や陶磁器などの貴重な美術品も展示され、美しい中国工芸品に見入っていた。

 同館を管理する社団法人函館中華会館の陳上梅理事長(81)は「中国の歴史と芸術のすばらしさ、奥深さを1度ご覧ください」と話している。

 開館時間は午前11時から午後4時まで。入館料は大人600円、高校生350円、小中学生200円。問い合わせは同館TEL0138-22-5660。

提供 - 函館新聞社




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