ゆうパック遅延問題、函館にも影響じわり
update 2010/7/7 16:40
郵便事業会社が扱う宅配便「ゆうパック」の配達に大幅な遅れが生じている問題は、道南地域にも影響を及ぼしている。ギフトの配送などにゆうパックを利用している函館市内の大型店舗では「お客さまの信用にかかわる問題」と頭を抱えている。
今回の遅延問題は、7月1日にペリカン便と統合後に発生し、職員の集配作業の不慣れさが原因とみられている。千葉県、埼玉県、大阪府の集配拠点を中心に最大2日程度の遅れが生じ、6日現在も一部に半日程度の遅れが残っている。
郵便事業会社北海道支社によると、道内間のゆうパックの流通にはトラブルは発生していないが、本州方面とやりとりする場合は現在も影響が出る場合があるという。7月に入ってから同支社へのゆうパックに関する電話による問い合わせは、1日あたり約1000件で、例年の3倍以上に上っているという。
お中元商戦が本格化している函館市内の大型店舗でも、今回の遅延問題による不安がじわじわと広がっている。
イトーヨーカドー函館店(美原1)では、商品券など一部ギフトの発送にゆうパックを利用している。同店では「生鮮食料品の発送には(ゆうパックを)使っていないが、今回のような遅延はお客さまに大きな不安を与えてしまう。最大手がこのようなトラブルを起こしたことは、業界全体のイメージダウンにもつながる。二度とこのような事態がないように、原因究明を徹底してほしい」と訴える。
丸井今井函館店(本町32)も商品券の発送にゆうパックを使っているが「利用者には配送が遅れる可能性があることを事前に伝え、理解してもらっている。今のところ苦情は受けていない」としながらも、「今後も同様のトラブルがあれば、ゆうパックの利用自体を取りやめる可能性もあるかもしれない」と厳しい口調だった。
提供 - 函館新聞社
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