南茅部地区で唯一の喫茶店「珈夢」オープン
update 2010/7/5 10:21
地域の新たな社交場に―。函館市南茅部地区で唯一の喫茶店「珈夢(かむ)」がこのほど、臼尻町149の南茅部漁協本所そばにオープンした。メニューには地元特産のコンブを使った特製うどんも並び、店主の小林元昭さん(61)は「心が和むまちのホッと<Xテーションになれば」と話している。
切り盛りするのは昨年3月に市職員を定年退職した元昭さんと妻の博子さん(57)。同地区では約10年ぶりの喫茶店の開業で、「人と人とがつながる地域の語り場をつくろう」と、元昭さんが40年前から温めていた夢を実現した。
メニューには小林夫妻ら地元有志でつくる「南かやべ土産をつくる会」が考案した南茅部産の粉末コンブ入りのうどん「麺恋(めんこい)」(400円)も並ぶ。こしのあるつるっとした食感が特長の細めんで、6月に新発売したゴマ入りタイプも味わえる。
地元出身の元昭さんは学校給食センター長を務めていた1996年に調理師免許を取得。オープン前には市内の料理教室に1年間通いつめて腕を磨き、専門店でコーヒーの入れ方を修業するなどして開業準備を進めてきた。
自宅に隣接する店舗は2階建てで、中央には国内に70台しかないフランス製の高級スピーカーが鎮座する。音楽好きの元昭さんが集めた1000枚以上のCDからジャズやクラシック、ポップスなどを日替わりで流し、来店客のリクエストにも応じるという。
コーヒーは注文を受けてから豆をひくこだわりで、ケーキやホットサンドなどの軽食も提供する。「静かな漁村で非日常のひとときを過ごしてほしい」と元昭さん。営業時間は午前11時―午後5時。月曜定休。問い合わせは同店TEL0138・25・3063。
提供 - 函館新聞社
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