南茅部の天然マコンブ漁が終了

update 2009/10/2 11:08

 最高級品の「白口浜マコンブ」として知られる函館市南茅部地区の天然マコンブ漁が、1日に今年の最終日を迎えた。今年は3年ぶりの豊漁となり、関係者は胸をなでおろしている。

 同地域のマコンブは、06年10月の大しけの影響でコンブ群落の若芽が流出する被害を受けた。例年は400―500トンの水揚げ量になるが、07年は好漁だった前年の5%弱に当たる約40トンに激減。このため地元の南かやべ漁協では、漁期を短縮するなどして資源回復を図ってきた。

 今年は7月17日に漁を解禁。好天にも恵まれたことから漁獲量は順調に伸び、最終的に400トンを超えて3年ぶりの計画量確保は確実な見通し。同漁協では来年以降はさらに水揚げが増えると予測している。

 同市尾札部で4年前からマコンブ漁を営んでいる白川達也さん(42)は「一昨年、昨年と思うように漁ができず苦労したが、今年は質、量ともに納得できる内容だった」と笑顔を見せながら、家族総出で今年最後の乾燥作業に汗を流していた。

提供 - 函館新聞社




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