太陽光パネル設置角度が自在に…総合機器メーカー「ヤブシタ」が開発

update 2010/7/4 12:39

 総合機器メーカー「ヤブシタ」(函館市豊川町、森忠裕社長)はこのほど、太陽光発電用パネルの設置角度をエア・コンプレッサーで調整できる可変式架台システム「エア・ムーブ」を開発した。季節に合わせて最適な角度に設定することで、発電効率の大幅アップが期待され、大きな注目を集めている。

 家庭の屋根用のパネル型太陽電池モジュールは、通常は角度が固定されるため、季節による太陽光入射角の変化によって発電効率にロスが生じやすい。エア・ムーブはエアコンプレッサーでシリンダーを可動させ、設置角度を20度から40度まで5段階に変化させることで、最適な角度への調節が可能となる。

 道内では冬場に太陽電池モジュールが雪に埋もれてしまうことなどから、太陽光発電の普及が遅れているが、エア・ムーブは冬場に傾斜角度を大きくすることで雪が滑り落ち、その悩みも解消できるという。

 このほど函館市内の一般家庭に初めてエア・ムーブが設置され、モジュール部分にはソーラー・フロンティア(東京)製のCIS太陽電池が取り付けられた。CIS太陽電池は一般的なシリコン結晶による太陽電池に比べてコストが抑えられ変換効率も高い。エア・ムーブとの組み合わせで、さらに高い効率が期待できるという。

 ヤブシタ函館支店工事部の佐藤ふじえ主任は「エア・ムーブは通常の架台に比べるとコスト高だが、耐久性に優れているので自信を持って勧められる。興味がある人は実際の設置場所を見学してほしい」と話している。改行 エア・ムーブとCIS太陽電池についての問い合わせは函館市千歳町3、加藤組土建 TEL0138・23・7101まで。

提供 - 函館新聞社




前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです