食中毒に気を付けて 生肉避けしっかり過熱を

update 2010/7/2 10:15

気温が高くなる夏を迎え、市立函館保健所は食中毒への注意を呼び掛けている。函館市内では2007年7月以降の発生は報告されていないが、渡島管内では6月にカンピロバクター細菌による食中毒が既に発生している。この菌について生活衛生課の保古晴男課長は、「肉をきちんと加熱することで食中毒は防げる」と話し、調理法や食べ方に注意を促している。

 同保健所によると、食肉はカンピロバクターのほか、腸管出血性大腸菌(O157など)やサルモネラ細菌、E型肝炎ウイルスなど、さまざまな病原体に汚染されている可能性がある。中でもカンピロバクターはここ数年は特に多く発生しており、昨年度に全国で報告された食中毒件数(1048件)の原因物質の3割以上(345件)を占めた。

 カンピロバクターは、生きている鳥や豚、牛など動物の消化器内にいる細菌で、市販の肉は汚染されている可能性が高いという。食中毒になった場合、下痢や腹痛、けん怠感、頭痛などの症状が現れる。保古課長は「生肉を食べる『鳥わさ』や『レバー』は特に危険。潜伏期間が2―5日あるので、意識しないうちに発症している可能性もある」と指摘する。

 これら細菌による食中毒の予防策としては、「生や半生で肉料理を提供することは避け、中心部の色が変わるまで加熱してほしい」と呼び掛ける。目安としては、中心部で75度以上で1分以上の加熱だ。このほかにも、生肉と他の食材をつかむトングを別にするなど、接触による汚染の拡大にも注意する必要がある。

 問い合わせは同保健所生活衛生課TEL0138-32-1523。

提供 - 函館新聞社




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