便数変わらず座席増 A―net新千歳移転

update 2010/7/1 10:10

 全日空(ANA)グループのエアーニッポンネットワーク(A―net)が1日、丘珠空港から撤退し、道内拠点を新千歳空港に移すのに伴い、函館空港発着の丘珠便は北海道エアシステム(HAC)のみになる。HACは増便で対応するが、利用の多いビジネス客らの足に少なからず影響が出そうだ。

 A―netの函館―丘珠線は2002年7月に就航。搭乗率は同年の79・0%が最も高く、07年は69・7%、08年は63・5%。09年は景気悪化に伴う出張の手控えや新型インフルエンザの影響で53・5%と低迷したが、採算ラインとされる6割をほぼ維持してきた。

 A―netの函館―新千歳線は丘珠線と変わらず一日5往復10便で、機材の大型化に伴い、座席数が56席から74席に増える。このほか、函館発の最終便の出発時間がこれまでより1時間45分遅い午後7時55分となり、新たな需要を取り込みたい考えだ。

 一方、HACの函館―丘珠線は1日から、従来の一日3往復から4往復に増便。同社によると、7月は前年比約2倍の5割近い予約が入っているといい「函館 ―丘珠線はHACの中核路線。空白時間帯だった昼間の便を増やすことでA―netの利用者をうまく取り込めた」と手応えを語る。

 函館市港湾空港振興課は、丘珠線の利用者の大半を占めるビジネス客の利便性低下に一定の懸念を示したうえで「道東や道北などへの乗り継ぎが便利になることに期待し、状況をみながら利用拡大に協力していきたい」としている。

提供 - 函館新聞社




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