現職と新人一騎打ちの公算
update 2010/7/1 10:10
【江差】任期満了に伴う江差町長選(11日投開票)の告示が6日に迫る中、選挙戦の構図は、3選を目指す現職の濱谷一治氏(65)=無所属=と、新人で元町議の田畑豊利氏(54)=同=の一騎打ちとなることが固まった。8年ぶりの選挙戦となる町長選では、濱谷氏は2期8年間の町政運営に対する評価が問われる一方、田畑氏は厳しい財政事情や地域の衰退で高まる町民の閉塞感の受け皿となり得るかが焦点になる。
濱谷氏は上ノ国町出身。江差高卒。1964年同町役場入り。町議会事務局長、桧山広域行政組合総務課長、保健福祉課長などを経て2002年7月の町長選で現職の若山昭夫氏を破り初当選。06年の前回選挙は無投票当選だった。財政再建の継続やトヨタ系企業と連携した産業振興などを掲げ、町職員労組を中心に自治労や連合系労組の支持を得ながら現職の強みを生かした選挙戦を展開する。当初は無投票3選の観測が流れ楽観ムードが広がったため、陣営では組織の引き締めを図っている。
田畑氏は同町出身。江差高卒。会社員などを経て1999年7月に町議初当選。2003年の改選で落選するまで1期務めた。07年の町議選では落選した。有力な支持母体は持たないが「マチの大学を創ろう」のスローガンを掲げて、廃校になった旧道立江差南高を活用した環境系大学創設を中心に、町長や町議の多選禁止、町長報酬の半減、議員報酬を月額制から日当制とするなどのユニークな公約を掲げて独自の戦いを展開。現職に対する批判票の取り込みも狙う構えだ。
町長選は6日告示。期日前投票は7日から10日まで。午前8時半から午後8時まで町役場住民ギャラリーで行う。投票日は参院選と同じ同11日。町内9投票所で午前7時から午後8時まで投票を行う。開票開始は同9時半。開票は町文化会館大ホールで行う。
提供 - 函館新聞社
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