「自由の女神像」撤去指導へ…きょうにも函館市
update 2010/6/30 09:36
西部地区の二十間坂上に設置された約6.3メートルの「自由の女神像」をめぐる問題で函館市は29日、設置業者に対して撤去指導を行う方針を決めた。同日開かれた市都市景観審議会(韮沢憲吉会長)が「景観に適合しない」とする考えをまとめたことを受けてのもので、市は早ければ30日にも指導を行う考え。
設置したのは市内末広町の水産業者、マルキタ北村水産(北村暢一社長)。8日にオープンした元町店の敷地内に「二十間坂の女神像」として5日に設置。市は9日に像を、都市景観条例に基づく設置許可の届け出が必要な「工作物」と定め、業者から14日に書類を受理した。その後、撤去などを求める陳情・要望書が6団体・1個人から計7件、市に提出されていた。
23日に開かれた市議会経済建設常任委員会(佐々木信夫委員長)では、荒井俊明市都市建設部長が「撤去しかないのでは」と、公の場で初めて指導の内容について言及。同審議会の意見を得て、指導する考えを示していた。
審議会では像について委員から、「地域の人が誇りを持って守ってきたもの。その景観に像はなじまない」「100%否定するわけではないが、周辺に住んでいる人が撤去を望む以上、それに準ずるべきでは」などとする声が上がった。また都市景観条例の内容を「より明確にするべき」とする意見も出ていた。
一方の北村社長は、以前から求めていた撤去を要望する団体と自身、市との3者での話し合いの場が設けられずに撤去指導に至ることに反発を示す。北村社長は「像の扱いについては3者で話し合ってそれから決めたいと、これまで何度も求めてきた。要望団体と市だけで話し合うことはおかしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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