乳幼児の細菌性髄膜炎 ワクチン接種「公費助成を」

update 2010/6/29 15:06

 函館小児科医会(山田豊会長)は28日、乳幼児の細菌性髄膜(ずいまく)炎を予防する2つのワクチン接種の公費助成を求める要望書と署名1万4400筆を、函館市と市議会に提出した。

 市役所を訪れた山田会長と署名活動の中心を担った函館五稜郭病院小児科長の岩井崇医師は西尾正範市長に対し、「髄膜炎はかかってからでは遅く、ワクチンでの予防が有効。公費助成で接種率を上げ、不幸な病気にかかる子どもが減るよう、ご英断願いたい」と訴えた。西尾市長は「社会問題としてどういうことができるか、国の流れ、市の財源を見て、子宮けいがん予防ワクチンとセットで検討させてほしい」と述べた。

 細菌性髄膜炎は、難聴、脳障害などの後遺症や、死に至る恐れがある感染症。主な感染原因となるヒブ(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)と肺炎球菌のワクチンで8、9割が防げるが、いずれも有料の任意接種で、両方合わせて費用が7万円程度と保護者の経済的負担が大きい。

 同会は、国が無料で受けられる定期接種化を開始するまでの間、自治体が接種費用を助成するよう求め、5月上旬から6月中旬まで小児科の外来や診療所、幼稚園などで署名活動を行った。

 道内自治体の公費助成状況は5月現在、ヒブが33自治体、肺炎球菌は6自治体で、一部または全額助成を行っている。

提供 - 函館新聞社




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