中華会館、8日から一般公開

update 2010/6/28 13:47

 国内で唯一現存する清朝末期の中国式建築物で、今年で創建100周年を迎える「函館中華会館」(函館市大町1)が、7月8日から一般公開される。同館を管理する社団法人函館中華会館の陳上梅理事長(81)は「古代芸術の素晴らしさと中国の歴史の奥深さを体感してほしい」と話している。一般公開は8月23日まで。

 同館は1910(明治43)年に、函館在住の華僑が出資し建設された。くぎを1本も使用しない中国式レンガ造りの平屋建て。館内には、三国志の英雄で華僑が尊崇する「関羽」をまつる関帝壇があり、金ぱくや朱の漆塗りが施された華やかな装飾が特徴だ。2001年には国の有形文化財にも指定されている。

 一般公開は1982(昭和57)年から開始。建物の老朽化や日中関係の悪化などで2005年から公開を休止していたが、四川大地震の支援をしようと08年、4年ぶりに公開を再開した。これまでの来場者は100万人を突破している。

 節目の年を祝おうと、今回は希望者限定で館内のカメラ撮影が許可される(喜捨として1000円)。開館時間は午前11時から午後4時半まで。入館料は大人600円、高校生350円、小中学生200円。問い合わせは同館TEL0138・22・5660。

提供 - 函館新聞社




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