往年の名人落語一堂に 東家夢助さんレコード譲り受ける

update 2010/6/28 13:45

 函館在往の落語家、東家夢助さん(69)がこのほど、2年前から親交のある横浜市の飯沼唯之さんから1970年発売のレコード「日本落語大全集」を譲り受けた。夢助さんは「明治から戦後にかけて活躍した名人の肉声が聞ける。貴重な贈り物を頂いた」と喜んでいる。

 レコードは約3分の小話から長作まで44人分を収録した10枚組みで、キングレコードが当時1万円で発売した。上方のスーパースター初代桂春團児、柳家小さん(3−5代)、青い目の落語家として人気だった初代快楽亭ブラックなど(いずれも故人)が出演。解説書で演芸評論家の故小島貞二さんが「明治から昭和にかけ古今東西の名人らが一堂に会し、大競演会をするという落語ファンの夢をかなえた全集」と高く評しているほか、当時の落語協会長、日本落語芸術協会長、上方落語協会長が発売を喜ぶコメントを寄せている。

 飯沼さんは2008年3月に函館市内で開かれた夢助さんの寄席に観客として訪れた。以来飯沼さんから夢助さんに激励の手紙が届くようになり、その中で持っている落語のレコードを進呈したいと申し出があり、所持しているリストも来た。夢助さんは「1回しか会ったことがないので恐縮だが、せっかくの話なので1枚だけ頂ければ」と同全集を願い出て、レコードプレーヤーとともに届けられた。

 保存状態は良好で、往年の芸と声がよみがえる。「私の師匠、5代目小さんの落語もあり、大きな励ましを受けた気分」と夢助さん。レコードは市内高丘町22の夢助事務所で保管されており、希望者には同事務所で聞いてもらうことを予定している。問い合わせは同事務所TEL0138・52・0128(ファクス兼)

提供 - 函館新聞社




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