函館市の虐待報告増

update 2009/9/5 18:08

 函館市要保護児童対策地域協議会と道函館児童相談所がまとめた2008年度の児童虐待状況によると、通告のあった函館市内の虐待件数は、同協議会分は前年度比2・7倍の77件と大幅に増加。同相談所分も同8%増の94件だった。市子ども未来室は「虐待自体が増えているというわけではなく、児童虐待に対しての正しい認識が根付いた結果、通報が増えたのではないか」とみている。

 このほど函館市役所で開かれた同協議会(会長=岡田芳樹・函館市福祉部長)で報告された。同協議会分は、調査を始めた06年度以降で最も多い件数。内容は、身体的虐待は全増の13件、育児拒否(ネグレクト)は前年度比36件増の54件。心理的虐待は同1件減の10件で、性的虐待は報告がなかった。このうち児童相談所に一時保護されたケースは7件、ほかは経過観察となった。

 本年度は7月末現在で合計36件が報告されており、中でもネグレクトが最も多い17件を占めている。

 同相談所の函館市分も、01年度以降最も多い件数だった。内訳は、身体的虐待は前年度比18件増の43件、ネグレクトは同7件増の35件。心理的虐待は同15件減の16件だった。

 同相談所が管轄する道南全体では153件が通告され、前年度より9・5%(16件)減少した。函館市に次いで多かったのは北斗市で、前年度比16件増の23件だった。森町は前年度より28件減少し、10件だった。檜山では江差、乙部、奥尻の3町が、それぞれ3件だった。

 年齢別では小学生が最も多い60件。次いで3歳から就学前児童が39件、中学生が22件。0―3歳未満は19件、高校・その他は13件だった。また虐待を含めた全体の相談は1277件で、障害相談が最多の796件を占めた。

提供 - 函館新聞社




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