有効求人倍率0・31倍 3年ぶり前年割れ歯止め…5月道南雇用情勢
update 2010/6/26 10:18
函館公共職業安定所が25日に発表した渡島・桧山管内の5月の雇用失業情勢によると、有効求人倍率は前年同月と同じ0・31倍で、2007年7月以降、34カ月連続していた前年割れの状況に歯止めが掛かった。求人数の増加が要因だが、依然として仕事を求める3人に1人も仕事がない低水準で推移している。
有効求人は前年同月比2%増の3813人で35カ月ぶりに増加。一方、有効求職者は同0・6%減の1万2119人で、2カ月連続で前年同月を下回った。同職安は求人数の回復に対して求職者が1万2000人台と高止まりしていることから「依然として厳しい状況にある」との判断を据え置いた。
雇用の先行指標となる新規求人倍率は同0・13ポイント上昇の0・62倍と急伸し、4か月ぶりに前年数値を上回った。同職安は「前年が急速な景気悪化で落ち込んだ時期。一昨年の水準(1732人)よりはまだ低く、底入れとは言えない」(同職安)と指摘する。
新規求職者は同1・2%増の2603人、新規求人は宿泊や飲食サービス、製造業などで増加に転じ、同28%増の1615人と、9カ月ぶりに前年を上回った。同職安は「求職活動が長期化しているため、求人の改善に対して求職者が減っていないのが実態。今後の景気動向次第で再び悪化する可能性もある」としている。
提供 - 函館新聞社
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