「撤去しかないのでは」 「自由の女神像」問題で函館市教委
update 2010/6/24 12:58
函館市議会の経済建設常任委員会(佐々木信夫委員長)が23日開かれた。西部地区の二十間坂上に設置されている約6メートルの「自由の女神像」について、荒井俊明市都市建設部長は「(設置業者に)撤去しかないのではと話をしている」と、公の場で初めて指導内容について言及。市は29日に開催する都市計画審議会を経て指導を実施する考えだ。
会合で市は、5日に像が設置されてからの経緯を報告。続いて、石井満氏(民主・市民ネット)は「建物の届け出に問題はなかったのか。また奨励金はどうなるのか」などと質問した。
これに対し荒井部長は、景観に配慮していると認められる建物に対して支給される「景観形成住宅等建築奨励金」が今月末にも、設置業者に支給されると報告。加えて「建物は当初は景観に配慮していなかったが、景観アドバイザーと協議する中で現在の形になった。市としては建物が景観に配慮していると認識し、奨励金の対象とした」と説明した。
委員からは市都市景観条例の基準のあいまいさ、市の対応の遅さなどを指摘する声が出た。このほか市は、要望を提出している団体との会合を24日に行うと明らかにした。
また民生常任委員会(斉藤佐知子委員長)では、女神を設置している店舗からの騒音や悪臭の規制状況について、環境部の阿部喜久雄部長が説明。「職員が現地で確認したが、悪臭や騒音は一般的な感覚でひどくはなかった」とした。
提供 - 函館新聞社
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