森林の大切さ考えよう 来月9、10日江差で「山子サミット」

update 2010/6/23 12:01

 【江差】失われつつある山村の伝統文化をはじめ、林業や狩猟といった森林にまつわる職業や技術を後世に語り継ごうと、森にまつわる多彩な顔ぶれが語り合う「山子(やまご)サミットinひやま」(実行委主催)が7月9、10の両日、江差町文化会館(茂尻町71)で開かれる。

 初開催のイベントは「山に生きる」をメーンテーマに掲げ、森林を守り育てることの大切さや、森林を舞台とする多彩な生業の姿に光を当てることが目的。開幕初日の9日は、全国の高校生が森づくりに携わる人たちの姿を追った「第7回森の聞き書き甲子園」(林野庁など主催)の様子を収めたドキュメンタリー映画「森聞き」の試写会を行う。撮影では桧山も訪れた柴田昌平監督が舞台あいさつを行う。午後6時半から。

 2日目の10日は午前9時半開会。NPO法人・樹木環境ネットワーク代表を務める渋澤寿一さんが基調講演を行う。渋澤さんは明治の大実業家として知られる渋澤栄一のひ孫で、日本やアジア各国で森づくり活動を進めている。

 続いて「山に生きる」をテーマとするパネルディスカッションでは、柴田監督、上ノ国町で林業に携わり、自ら「山子」を名乗る長谷川力雄さん、桧山のヒバ資源復活に情熱を注ぐ元林野庁職員の坂野正義さん、マタギの里として知られる秋田県北秋田市阿仁地区でツキノワグマなどの狩猟に携わる松橋光雄さんが意見を交わす。

 実行委員長の松村隆・北の桐を創る会会長は「地球温暖化の防止などで森林の役割が見直される中、古くから林業や狩猟など森を生きる場としてきた人たちにもう一度光を当てたい。ヒバの伐採で栄えた桧山の歴史を再発見する機会にもなれば」と話している。入場無料。問い合わせは桧山振興局林務課 TEL0139・52・6545。

提供 - 函館新聞社




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