口蹄疫「一層の防疫強化を」 対策事業説明会で連携確認

update 2010/6/23 12:00

 【北斗】道の補正予算に盛り込まれた「口蹄疫(こうていえき)緊急防疫対策事業」の説明会が22日、北斗市農業振興センターで開かれた。渡島管内の自治体や農協などから約40人が出席。各種補助事業の概要を把握し、「一層の対策強化でウイルス侵入阻止を」と連携を深めた。

 同事業は、宮崎県で被害が続く口蹄疫を受けて実施。石灰(消石灰、生石灰)購入費や動力噴霧器などの購入費を補助し、防疫対策の充実に努める。

 石灰購入は、渡島管内では畜産農家438戸が対象。1戸あたり購入費5000円を上限に補助し、と畜場3カ所への動力噴霧器購入費も半額補助する。

 自治体の家畜自衛防疫組合(自防組合)など事業実施主体は、すべての農家に消毒剤を配布した上で、確実に散布されているか確認の点検をする。

 出席者からは「すでに購入した石灰などの対策にかかった費用も補助対象にしてもらいたい」という要望が相次いだが、道は「今のところ、それはできない。これから改めて、継続の意味で対策強化を図るということで理解してほしい」とした。

 また、道内で一斉に対策事業が始まり、石灰などの在庫不足が見込まれることから、関係機関の連絡体制の強化を求める意見もあった。

提供 - 函館新聞社




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