「同じ境遇の人に勇気を」2度の脳こうそく克服した小川さん 日本一周島めぐり248島制覇へ
update 2010/6/22 13:17
2度の脳こうそくを克服し、車と自転車による日本1周と離島巡りを行っている静岡市在住の小川清さん(66)が、19日に函館入りした。2005年から現在まで、離島巡りを中心に、全国各地を精力的に回っている小川さん。今回は北海道南部を中心に回る予定で「脳疾患を患う同じ境遇の人に勇気を与えたい」と、21日には松前方面に向けて出発した。
小川さんは旅行代理店勤務などを経て、定年間近の2002年に脳こうそくを発症。。この時は7日間の入院という軽症で済んだが、04年に再発すると、一時は自力で歩くこともできなくなった。しかし「大好きな旅行を続けたい」と懸命のリハビリを経て社会復帰すると、05年8月から車に折りたたみ自転車を積んだ全国行脚をスタートさせる。
中でも、離島に大きな魅力を感じるという小川さん。北は北海道の利尻、礼文島から南は沖縄の島々まで、これまで305島を訪れている。この中で沖縄の西表島の民宿に宿泊中、女将からの「病気のことを公表することで、同じ境遇の人たちの励みになるのでは」とのアドバイスが転機となり、各地を旅行した際に地元の新聞社などを積極的に訪問するようなった。記事として取り上げられることで「自分も同じ病気をした」と多くの人から声を掛けられるようになったという。
「病気を通じて、旅先の人たちとの距離が縮まった」と話す小川さん。今では「脳疾患乗り越え日本一周島巡り248島制覇へ」と大書きされた赤い旗を抱え、各地を飛び回っている。
今回の旅は、函館を出発し、松前、積丹半島、根室、えりもと回り、室蘭で終える予定。「途中で目に付いた島があればぜひ訪れたい」と話し、「地元の人との交流を楽しみたい」と目を輝かせる。現在も服薬を欠かせない状態だというが、「北海道にいる同じ病気の仲間に勇気とパワーを与えたい」と精力的に旅を続ける。
提供 - 函館新聞社
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