駒ケ岳12年ぶり開山 登山愛好者ら勇壮な自然堪能

update 2010/6/20 12:05

 【森】火山活動のため1998年10月から入山が禁止されていた駒ケ岳(1131メートル)が19日、約12年ぶりに山開きされ、待ちわびた愛好者ら約80人が登山を楽しんだ。規制解除されたのは、4本ある登山道のうち赤井川ルート(森町)のみ。初日は6合目の駐車場でオープニングセレモニーが開かれ、久々の山開きを祝った。

 駒ケ岳は98年10月の小噴火以降、山頂から半径4キロ以内の入山規制が続いていた。2000年9月から約2カ月間、小噴火が複数発生したが、その後、噴火活動は静穏に推移し、近年は登山愛好者や周辺の観光協会が入山規制の解除を求めていた。

 オープニングセレモニーには近隣の4市町(函館市、森町、七飯町、鹿部町)の首長や担当職員ら約100人が出席。佐藤克男町長が「駒ケ岳は勇壮な自然があり、さまざまな分野の資源活用が期待される。登山者にはルールを守って楽しんでほしい」と歓迎のあいさつを述べ、登山道の前でテープカットをした。

 その後、登山者は駐車場を出発。ゆっくりとした足取りで登山道を歩き、眼下の景色を楽しみながら標高900メートルの「馬の背」を目指した。

 千鷲会山登りの会(千歳市)のメンバーで、仲間4人とともに訪れた中本守さん(70)は「駒ケ岳は初めて。雲海や眼下の景色をじっくり堪能しながら登ります」と話した。大沼観光協会の堀元会長は「久々に6合目まで来たが、改めて感動した。多くの人にこの素晴らしい景色を見てほしい」と語っていた。

 初日の登山者には、駒ケ岳火山防災会議協議会から記念のキーホルダーが贈られたほか、同観光協会もミネラルウオーターを差し入れした。

 登山道の開放は10月31日まで原則土曜、日曜、祝日に限定し、時間は午前9時から午後3時まで。学校の夏休み期間中に当たる7月24日から8月17日は毎日開放する。

 登山希望者は3日前までに届け出が必要で、函館市と森、七飯、鹿部の3町の住民は各市町の防災担当課へ、それ以外は森町に届ける。携帯電話の所持が必要。

提供 - 函館新聞社




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