JR経営分離問題 七飯町長、函館市の対応に懸念
update 2010/6/17 13:05
【七飯】七飯町の中宮安一町長は16日の第2回定例町議会で、北海道新幹線の札幌延伸後に函館―新函館(仮称)間を並行在来線として経営分離する方針を示しているJR北海道に対し、函館市が不同意の姿勢を示していることに対し、「(函館市が)同意しないことは札幌延伸はないと受け止めている」と述べ、函館市の対応に懸念を示した。
奥村浩之氏の一般質問に答えた。
質疑の中で、先月中旬に開かれた道新幹線建設促進道南期成会の理事会の議論が取りざたされ、総会の場に並行在来線の問題を諮りたいと提起した西尾正範函館市長に「期成会の方針と異なる」と述べたことを打ち明けた。
本紙の取材に対し、中宮町長は西尾市長の主張に理解を示した上で、「近く国が札幌延伸の判断を示す見通しの中で、今議論すべき問題ではない」との考えを示した。
町内では、函館総合車両基地の整備が進められ、車両の開発や検査などを行えるフル規格の基地となるには札幌延伸が条件とされている。
中宮町長は「フル規格の総合車両基地にすることが町にとっての企業誘致」と述べ、札幌延伸の実現に力を注ぐ姿勢を改めて強調した。
定例会は16日開会し、会期は18日までの3日間。
提供 - 函館新聞社
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