函館映画で観光振興 函タクと金森商船が連携

update 2010/6/16 10:49

 映画の街・函館を観光資源に―。函館タクシー(函館市日乃出町、岩塚晃一社長)と金森商船(同市末広町、渡邉兼一社長)は15日から、タクシーやバス車内で函館が舞台となった映画を上映したり、ロケ地マップや貴重な台本を展示したりする試みを始めた。函館の“絵になる”風景をPRし、異業種で連携して観光振興を図る狙いだ。

 戦前からこれまでに道南・函館を舞台に撮影された映画は70本以上あり、異国情緒あふれる街並みや海、山、坂道などが多くの映画監督を引き付けている。観光客が減少する中、「映画やテレビドラマのロケ地は人気が高い」(岩塚社長)ことに目を付け、両社が合同で企画した。

 函館タクシーでは、車内にDVDプレーヤーを備えたタクシー5台で女優の宮崎あおいさん主演の「パコダテ人」(2001年)や、俳優の小林旭さん主演の「ギターを持った渡り鳥」(1959年)など5作品の本編を上映。函館空港と市街地を結ぶシャトルバス7台では、オール函館ロケで函館では19日に封切りとなる辻仁成監督の「ACACIA(アカシア)」など7本の予告編を流す。

 また、函館ゆかりの映画のロケ地を貸切タクシーで巡る10コース(各1時間半、7950円)も設定。岩塚社長は「映像の使用許可を取るのに苦労したが、映画の中には函館の魅力や歴史的に貴重な風景が残されている。全国でも珍しいサービスで、映画の街という切り口から函館観光を盛り上げたい」と話す。

 一方、金森商船は15日から、赤レンガ倉庫群の「BAYはこだて」内のギャラリーで、女優の川原亜矢子さん主演の「キッチン」(89年)や竹内結子さん主演の「星に願いを。」(2002年)など4作品の予告編を大型テレビで上映。会場には作品のロケ地を紹介するパネルや出演者のサイン入りの台本なども展示している。

 いずれも通年企画で、今後は必要に応じて対象作品を入れ替える予定。ギャラリーは午前9時半―午後7時。タクシー、バスに関する問い合わせは函館タクシーTEL0138・51・3101。

提供 - 函館新聞社




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