プレミアム商品券事業所アンケート、7割「今後も参加したい」

update 2009/9/30 13:37

 函館商工会議所は、6月末に発行したプレミアム商品券「函館開港150周年記念プレミアム商品券」に関する取扱事業所向けのアンケート結果をまとめた。7割以上の事業所が「今後も参加したい」と答えた半面、「販売促進につながった」と答えたのは約3割にとどまり、市民の消費拡大に一定の成果と課題を残した。

 商品券は函館開港150周年にちなみ、1万円で1万1500円分の買い物ができる15%の割り増し付き。計3万セット・額面総額3億4500万円分を発行し、販売開始から2日後に完売した。参加店は約750店で、これまでに9割以上の約3億800万円分が使われた。使用期限は30日まで。

 アンケートは今月1日から商品券の取扱事業所417社へ郵送し、18日までに計182社から回答を得た(回収率43・6%)。今後も参加したいと答えた事業所は74%に上り、「どちらとも言えない」(20%)、「参加したくない」(5%)を大きく上回った。一方、販売促進との相関関係については「どちらとも言えない」(38%)が最も多く、「関係あった」は33%で、「関係ない」と答えた事業所も28%あった。

 同時にまとめた18日現在の事業者の換金状況によると、業種別では「デパート・ショッピングセンター」が全体の43・4%と最も多く、大型店で使用されるケースが目立った。次いで「スーパー・コンビニ」も35・8%。期間中に1枚も使われなかった参加事業所も全体の半数以上あり、地域の商店主にとっては当て外れとなった格好だ。

 事業者からは「販売枚数が少なすぎる」「宣伝不足」「5%の(事業主)負担が大きすぎる」などの意見も多かった。同会議所は「大型店に流れた傾向はあるが、地域の消費喚起に一定の効果はあったはず。来年度以降も継続できるよう、使用期限やプレミアム率などを見直しながら、市に協力を求めたい」としている。

提供 - 函館新聞社




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