口蹄疫の消毒マット設置広がる…でも品薄

update 2010/6/16 10:49

 宮崎県で被害が続く口蹄疫(こうていえき)の侵入防止対策で、農家のほか公共機関でも消毒マットを設置する動きが広がっている。道南でも函館空港国内線ロビーや渡島・桧山両合同庁舎に置かれ、住民らに協力を呼びかけ。その一方、消毒マットの品薄という問題も出始めた。

 函館開発建設部は15日、対策強化の一環として、各事務所の出入り口に消毒マットを置き、防疫の強化を図ることを決めた。ただ、業者発注のマットが品薄で「届くには7月末ごろまで時間がかかるかもしれない」という。

 今金河川事務所と八雲道路事務所は応急で、じゅうたんを切り、消毒薬をしみこませた特製マットで対応している。残る4事務所も、同様の処置を図る方向で進めている。

 函館開建の内海清明防災対策官は「全道的にマットが品薄になっていると聞く。その中でも迅速かつ柔軟に対応することが重要。職員と車両が農場に出入りする際の消毒徹底を図りたい」と話す。

 ホーマックスーパーデポ石川店(石川町231)では、この時期売り上げが落ち着くという園芸用の消石灰の売れ行きが、例年に比べ5割ほど伸びている。携帯用の消毒スプレーの問い合わせも、酪農施設などに立ち入る関係者から相次いでいるという。同店では「口蹄疫の報道以来、売り上げが上がっている商品もあるが、その関連性は分からない」としている。

 一方、ジャンボイエロー亀田店(亀田町21)の商品の流れは、平年とほぼ同じ。担当者は「今のところ、専用コーナーを設けるなどの考えはない」と落ち着いた対応をとる。

提供 - 函館新聞社




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