自然の恵みに感謝 称名寺で「鯨族供養慰霊祭」
update 2010/6/16 10:48
道南近海のツチクジラ漁の解禁に合わせて、捕獲されたクジラに思いを寄せる「鯨族供養慰霊祭」が15日、函館市船見町の称名寺で執り行われた。市内の水産業者や行政、学術関係者ら計40人が参列。「自然の恵みに感謝し、この恩恵を後世に残そう」と供養に努めた。
函館水産連合協議会(石尾清廣会長)の鯨普及部会(利波英樹会長)が主催した。同寺の須藤隆仙住職による読経の中、参列者が焼香し、祭壇に手を合わせた。
須藤住職は、同寺近くの「鯨族供養塔」で10日、西中学校生徒がボランティア清掃に取り組んだことに触れ「子どもたちの活動に感銘している。クジラを含め、ただ食するのではなく、報恩の念を持ってほしい。この供養祭は意義深い」。利波会長は「今年で6回目の供養祭になった。クジラの仕事にかかわる者として、供養はクジラへの感謝の表れ。捕鯨を取り巻く環境は厳しい状況だが、クジラへのこの思いを忘れずに、この食文化を後世へ伝えるためにも」と力を込めた。
慰霊祭後に、鯨族供養塔前で記念撮影。市民活動団体「函館暮らし連翔会」のメンバーがつくったクジラの折り紙がお守りとして渡された。
提供 - 函館新聞社
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