吉堀トンネル改良工事、来年度着工へ
update 2010/6/16 10:48
【上ノ国】道は桧山南部と木古内町を結ぶ道道江差木古内線改良の一環として、上ノ国町・木古内町境にある「吉堀トンネル」に代わる新トンネル建設を来年度中に着手する方針を固めた。工事期間は2015年まで。同年開業する北海道新幹線木古内駅と桧山管内を結ぶ重要なアクセスルートになる。
工事区間は、上ノ国町と木古内町の境界にある稲穂峠の頂上付近。全長150メートルの現トンネルは断面積が狭いほか、木古内側が急カーブのため、観光バスなど大型車の交差が困難になっている。道は全長1.3キロの新トンネルを建設。トンネルへの取り付け道路を含む整備区間は1.7キロ。総事業費は約63億円を見込んでいる。
同線の整備改良をめぐっては、上ノ国、木古内、江差の3町が整備促進期成会を組織。桧山管内と新幹線駅のアクセス改善を求めてきた。工藤昇上ノ国町長は15日の定例町議会で「新幹線開業予定の15年度の供用開始を目指して工事が進められる。町としても事業の推進に協力したい」として着工決定を歓迎した。
同線では09年に上ノ国町湯ノ岱の「天の川きららトンネル」が開通。上ノ国―木古内間で全線2車線化が完了し、本年度も新幹線開業に向けて急カーブの解消や橋の改修工事が進められている。最大の懸案だった吉堀トンネルの着工決定で、新幹線開業を見据えた同線の整備は新たな局面を迎えることになる。
提供 - 函館新聞社
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