ヒグマ目撃増加 国道や住宅近くで相次ぐ
update 2010/6/15 15:36
【上ノ国】桧山管内南部では上ノ国町を中心にヒグマの目撃情報が増加傾向にある。山林や農地に隣接した道路や住宅近くでの出没も相次いでおり、江差署では「山菜採りなどで山林に近づく際には十分に注意してほしい」としている。
今年に入り同署管内では、上ノ国町を中心にヒグマの目撃情報が増加。4月以降には9件の目撃情報を公表。中でも11日には上ノ国町中須田の道道江差木古内線沿いで目撃情報があった。14日にも宮越地区で体長約50センチの子グマが、館野地区の国道228号では、道路を横断する体長2メートル程度の成獣が目撃された。町内では山間部の湯ノ岱地区や日本海沿岸の石崎地区などに目撃情報が集中。ヒグマが生息していない奥尻町を除く桧山南部4町全体でも目撃情報が例年より多いという。
桧山振興局は「6月はヒグマの交尾時期で行動が活発になる。母グマは子グマを守るために攻撃的になることもある」とする。ただ、ヒグマの生息数そのものに大きな変化はないとみられ「ハンターの減少などでヒグマの警戒心が低下して、住宅近くでの出没など行動が大胆になってきた」(管内のハンター)との見方も。また、警察などへの通報手段となる携帯電話の普及で「通報件数そのものが増えているのではないか」(ある町の担当者)との指摘もある。
一方、幹線道路沿いでヒグマは、道路脇に生い茂る雑草などに身を隠しながら移動することが多い。狩猟関係者は「道路予算の削減で草刈りの回数が減ったことも影響しているのでは。道路沿いであっても草木が多い場所では要注意」と話す。
提供 - 函館新聞社
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