日韓友好45周年、節目を祝いムクゲ植樹
update 2010/6/13 10:41
【北斗】日韓基本条約が締結され今年で45年の節目に、韓国の国花で北斗市の花でもある「ムクゲ」を両国の友好親善の象徴として広めていこうと、市民団体「道南ムクゲの花を広める会」(浅利政俊代表)が12日、市内野崎の清川寺境内でムクゲの植樹祭を開いた。
同会は今年4月、日本の花の会研究専門委員で、函館空襲を記録する会の代表を務める浅利代表ら有志5人で結成。今後、植樹祭のほか、ムクゲ図鑑の発行や会員の入会呼び掛けも行っていく。
植樹祭には、在日本大韓民国民団函館支部の関係者や市内近隣から約20人が参加。冒頭、浅利代表は「今は日韓の交流が盛んだが、戦時中、多くの朝鮮人が日本で強制的に働かされていたことは知られていない。その中には祖国に戻ることなく命を落とした人もおり、ムクゲは亡くなった人の慰霊花だ」と述べた。
次いで植樹に移り、あらかじめ仮植えされた苗木の根元に、参加者がスコップで土をかぶせていった。「紫盃(しはい)」「日の丸」の2品種計10本を植樹し、それぞれ「北斗号」「清川号」などの名前が付けられた。
参加者は苗木の前で、韓国民謡「アリラン」や「ふるさと」「さくらさくら」を歌い、両国の友好親善の思いを新たにした。
同支部の崔千浩(チェ・チョンホ)支団長(60)は「友好の輪が広がるよう協力していきたい。次回は韓国の苗木を持ってきて植えたい」と述べた。両親と一緒に参加した函館亀田小2年の黒江仁美さん(7)は「花が咲くのが楽しみ」と話していた。
清川寺は国指定史跡の戸切地陣屋跡地につながる一本道沿いにあり、桜並木の名所として知られる場所。浅利代表は「ムクゲとサクラが咲く場所として両国の発展の象徴にしたい。ともに協力して新たな未来を築いていく一助になれば」と語っていた。
植樹したムクゲは8月中旬に開花する予定で、10月まで咲き続けるという。
提供 - 函館新聞社
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