今年も「いか踊り」熱く 誕生30周年で行事目白押し
update 2010/6/12 10:18
函館夏の風物詩として市民権を得た「いか踊り」が誕生して今年で30年目を迎える。記念すべき年を多くの人たちと祝おうと、函館いか踊り実行委員会(吉川平八郎委員長)では、19日に祝賀パーティーを開催する。8月には毎年恒例の函館港まつり、青森県のねぶた祭り参加などイベントも目白押しだ。年月を経てますます“いか踊り”が熱くなっている。
いか踊りは1981年に市民有志らによって製作された。その背景には函館港まつりに参加する若年層の少なさがあった。「若者が楽しめて子どもから大人まで親しめるものがあれば…」。その思いは飲み仲間だった26人の市民によって形になった。
いかさし、塩辛、いかそうめんなど函館名物を盛り込んだコミカルな歌詞に、ユニークな踊りも、最初は受け入れられず少人数が楽しむに過ぎなかった。ところが回を重ねるごとに認知度は高まり、現在では3万人パレードのうち半数がいか踊り参加者という人気ぶりだ。
ここ数年は全国での知名度も上がりイベントに呼ばれることも多くなった。同実行委は「すぐに覚えてもらえるから地元の人と打ち解けやすい」と話す。また、阪神淡路大震災の時にも被災者を見舞い演舞した。「元気をもらった」「勇気をありがとう」などの声に「少しでも力になれたことがうれしかった」と回想する。
これからが本格的ないか踊りシーズン。実行委も「函館名物を生かして地域活性化ができれば」と意気込みを強くしている。30年が契機となってこれからも市民に愛され続ける。
提供 - 函館新聞社
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