函館市職員対象に初の分煙・禁煙意識調査

update 2010/6/8 10:24

 函館市職員の16.5%が、勤務時間内の職場の分煙・禁煙ルールについて「守られていない」と感じている―。こんな調査結果が、市が全職員を対象に実施したアンケートから明らかになった。“分煙”環境で働く職員のうち、完全分煙化や、建物・敷地内禁煙化を望む声は52.4%にのぼり、「現状で十分」または、「現状のままルールを徹底すべき」を合わせた46.4%と意見をほぼ二分した。

 アンケートは、市議会での質問などを受け、昨年12月に初めて行った。嘱託や臨時職員を含む全職員1472人が対象で、回答率はほぼ半数の49.8%(男性72.9%、女性27.0%)。

 設問は21項目。回答者に占める喫煙者の割合は36.9%だった。喫煙による影響についての設問では、喫煙者本人の健康に「非常に悪い」「悪い」と答えた人が合わせて82.4%と大半を占めた。

 一方で周囲の人の健康に対して同様の回答(「少し悪い」を含む)をしたのは94.3%で、ほとんどの人が喫煙が健康に悪影響を及ぼすことを知っている。また「喫煙がストレス解消に効果がある」との誤った認識をしている人は、69.9%にものぼった。

 「分煙や禁煙のルールが守られているか」の回答からは、一部の職員が決められた喫煙場所以外で吸っている現状が表れた。守られていない」の回答割合は、勤務時間外は23.7%に増加。勤務時間が過ぎるとルールを守らない職員が増える傾向にあるとみられる。

 建物内の喫煙場所に「問題がある」とした場合の問題点については、48.1%が「煙が漏れる」と回答。喫煙場所から、廊下や階段などに煙が漏れる現状が問題視されている。次いで18.8%が「周りから見えて気になる」と答えた。また喫煙者に対する「職場が建物内禁煙となり、屋外で喫煙する場合についてどう思うか」の問いには、45.1%が「積極的に・仕方ないが受け入れる」とし、「受け入れがたい」としたのは33.9%だった。

 調査を受けて、市や職員組合などで構成する「市職場喫煙対策検討委員会」は4月下旬に会議を開催。今後の対応を話し合った。市としては、喫煙に対する正しい知識を啓発する一方、医師の協力を得て禁煙希望者に対する「禁煙教室」を8月から行うことに。同課は「まずはマナー改善と禁煙希望者のサポートに力をいれる」としている。

提供 - 函館新聞社




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