函館―新函館経営分離問題 道とJRの協議注視

update 2010/6/8 10:22

 北海道新幹線の札幌延伸時にJR北海道が函館駅―新函館駅(仮称)を並行在来線として経営分離する考えを示している問題で、函館市の西尾正範市長は7日の定例会見で、今後について「道とJRとの調整を踏まえて対応したい」との考えを示した。一方で、現段階で経営分離を求められた際には「折れられない」として不同意とする方針を強調した。

 同市長は4月30日に道、5月19日にJR北海道に対し、同区間の経営継続を求めており、市議会も今月、両者に経営分離に反対する決議文を手渡している。

 同市長は「市の考えは伝えており、函館圏の重要な都市間輸送として、JRによって安定的な鉄道運行体制の維持・確保を求めたい」と述べ、道とJRによる協議を注視する意向を示した。

 一方、同意を求められた場合の対応については「両駅間のアクセスは都市間輸送として確保すべきで、1両で走る地域交通ではない。条件としては折れられない」と重ねて話し、JRの方針転換を求めた。

提供 - 函館新聞社




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