函大有斗決勝逃す 駒岩崩せず惜敗

update 2010/6/6 14:37

 【札幌】第49回春季道高校野球大会(道高野連など主催)第5日は5日、札幌円山球場で準決勝を行った。7年ぶりの決勝進出が懸かった函大有斗は、駒大岩見沢に0―2で惜敗。エース・堤口竣太(2年)が中盤から尻上がりに調子を上げて2失点に抑えた。しかし、打線が援護できず、47イニング無失点中の屈指の守備に2安打で零封された。



 函大有斗は2安打と、相手の堅守を最後まで崩すことができなかった。片口伸之監督は「完敗。何もできなかった。相手投手はコントロールがいいので積極的に打っていたがうまくやられた。選手たちにはまだ好投手を打てるだけの技術がない」と拙攻を嘆いた。

 北照戦で4点奪った初回と同じような展開だった。しかし、この日最大のチャンスを生かせなかった。片口監督は「満塁をうまく攻められれば。でもうちで一番当たっていた打者だったので悔いはない」と話す。2回以降は波に乗り切れず、相手の巧みな配球に翻弄(ほんろう)された。4番・花田充主将(3年)は無安打にうつむいた。「4番として打てず悔しい。最後まで的を絞り切れなかった。完全に抑えられた」と表情を曇らせた。

 それでも今大会は、春のセンバツベスト8の北照を破ってのベスト4。大きな自信となり、夏は打撃強化を最重要課題にして13年ぶりの甲子園出場を狙う。片口監督は「ここから一つ抜け出すには今回くらいの好投手を打たないと。粘り強さ、打ってやろうという気持ちがほしい。さらに打撃を工夫しなければならない。まともに勝負できるように頑張りたい」と巻き返す。

提供 - 函館新聞社




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