農作物、生育にやや遅れ…道南
update 2010/6/5 10:32
渡島総合振興局(函館市美原)と桧山振興局(江差町陣屋町)は4日、1日現在の渡島・桧山管内の農作物生育状況と農作業状況を発表した。5月中旬以降の周期的な降雨と低温で生育、作業ともにやや遅れが出ている。今後の好天によって、平年並みに回復できそうだが「長期予報で今夏が低温傾向とあるので、念入りな対策を」と注意を呼び掛けている。
農業改良普及センターの調査を基に、管内を平均的に分析。前回5月19日発表(同月15日現在)では、3、4月の天候不順で全体的に遅れが出ていた。
今回の調査でも引き続き、遅れが発生。水稲は渡島が移植時期のずれ込みで根付きにやや遅れが出たほか、桧山も作業が遅れた。移植の早いところでは葉先が枯れる現象もみられるが、品質に影響はないという。
ジャガイモは渡島、桧山ともに天候不順で萌芽の遅れ、不ぞろいがある。桧山の露地の植え付け作業遅れは9日と、大幅なずれ込み。
ビートは渡島が生育4日遅れ、桧山は平年並み。牧草は両管内ともに、低温と日照不足で4―6日の生育遅れ。家畜用トウモロコシも、種まき後の低温などで若干の生育遅れとなっている。
渡島のリンゴ(つがる)は低温の影響を受け、開花に5日の遅れ。桧山の大豆は、降雨で土起こしができず、種まき作業が8日遅れた。
渡島総合振興局農務課は「この一週間は例年より高めの気温予報なので、作物の成長が期待できる。ただ、長期予報では今年は冷夏となりそうで、水田は水を増やし保温効果を高めるなどの対策を考える必要がある。いずれにしても、天気予報や農業改良普及センターの情報に細心の注意を払ってほしい」としている。
今回の発表内容は、両振興局農務課ホームページでも紹介している。次回発表は18日(15日現在)の予定。
提供 - 函館新聞社
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