イカ漁不振で減少 函館市の昨年度取扱実績
update 2010/6/4 09:49
函館市は、水産物地方卸売市場と青果物地方卸売市場の昨年度取扱実績をまとめた。水産物市場は主力のスルメイカ(マイカ)の不漁が響き、数量で前年度比2.6%減の4万3444トン、金額も同6%減の179億2988万円と落ち込んだ。一方の青果物市場は数量が同1.8%増の6万1772トン、金額で同1.3%増の130億7700万円と、ほぼ前年並みだった。
水産物市場のうち、生鮮スルメイカの数量は同42.5%減の5135トン、金額も同37.5%減の12億5582万円にとどまったが、単価は同8.9%増の1キロあたり245円と上昇。市市場課は「海水温が上昇せず、津軽海峡や恵山沖に来る個体の数が軒並み減った」とみる。今月1日に解禁となった漁は型、量とも大きく、「今年こそは大漁に期待したい」と同課。
生鮮品全体では数量が同5.6%減の2万418トン、金額は同6.1%減の92億6247万円と、イカ不漁が全体減に直結した。このほかではサケが数量で同約2.2倍の2453トン、金額も同53.1%増の8億2891万円と豊漁。ホッケは数量で同14.4%増の1410トンだったが、金額は同1.8%減の2億4585万円だった。
一方、青果物市場では野菜が数量で同3.9%増の4万2395トン、金額は同10.8%増の78億2229万円と堅調。同課は「昨夏の天候不順で値段が上がったが、本州と比較すると数量での影響は少なかった」と分析する。
果物は数量で同3.1%減の1万8768トン、金額で同10.5%減の49億5355万円。ミカン、ブドウ以外は軒並み前年度から数量を下回っており、同課は「野菜と違い、青果は嗜好(しこう)品としての面が強い。食生活の変化に伴う果物離れが進んでいることが大きい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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