駒ケ岳登山道 12年ぶりの山開きを前に関係者に公開
update 2010/6/3 12:27
【森】噴火の恐れがあるとして1998年10月から入山が禁止されていた駒ケ岳(1131メートル)が19日、約12年ぶりに山開きされるのを前に、駒ケ岳自然休養林保護管理協議会と駒ケ岳火山防災会議協議会(ともに会長・佐藤克男町長)は2日、両協議会の関係者や報道陣に登山道を公開した。
2000年以降、火山活動が静穏に推移している状況を受け、今年3月30日、両協議会は4ルートある登山道のうち、赤井川ルート(森町)のみ入山規制を解除することを決めた。ただし、登山道終点の「馬の背」以降にある火口や亀裂のある場所への立ち入りは禁止とする。
登山道の公開には、両協議会を構成する4市町(函館市、森町、七飯町、鹿部町)や函館海洋気象台、函館開発建設部、報道各社などから約50人が参加。6合目の駐車場をスタートし、標高900メートルの「馬の背」を目指した。6合目から馬の背までは約2キロで、40分から1時間半かけて全員が登り切った。
頂上では、目の前に剣ケ峯がそびえ立ち、眼下の大沼、小沼、蓴菜(じゅんさい)沼をはじめ、遠方に函館山を望め、鹿部方面を向けると、火山の噴火でできた出来澗岬も見ることができた。
登山道の開放は10月まで原則土曜、日曜、祝日に限定し、時間は午前9時から午後3時まで。学校の夏休み期間中に当たる7月24日から8月17日は毎日開放する。
登山希望者は3日前までに届け出が必要で、携帯電話の所持が義務付けられる。同防災会議協議会の清水雅信事務局長(森町防災交通課長)は「事故のないようモラルを守って登山を楽しんでほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。