思い出の写真を供養…関係者ら30人参加

update 2010/6/2 15:16

 道南写真館協会(加藤昇会長)の写真供養祭が1日、函館市豊川町の「北海道写真発祥乃地」記念碑前で開かれた。各家庭から寄せられた大量の写真がおはらいを受け、長年にわたる役目を終えた。

 思い出や歴史ある写真を丁寧に供養して処分する場として、6月1日の「写真の日」にちなんで毎年開催し、この日は関係者約30人が出席。冒頭で碑前祭として同地碑を詣で、おはらいを済ませた後、函館八幡宮の中嶋敏幸宮司が集められた写真を供養。会場は厳かな雰囲気に包まれた。

 供養された写真の中には、北海道の写真界の黎明期を支えた木津幸吉、田本研三が撮影した写真も含まれており、参加した関係者は「明治時代からの伝統ある写真を市民が持っているという事実に、写真に携わる者として感慨深い」と驚いていた。

 北海道写真館連合会名誉会長の原田修身さんは「函館は北海道の写真の発症の地といっても過言ではない。古い写真を大切にしていたことが感じられる」と話していた。段ボール箱30個相当の写真は、同協会が後日処分する。

提供 - 函館新聞社




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