函館―大間フェリー航路 年内は運航継続

update 2010/6/2 15:15

 函館―大間(青森県)間のフェリー航路の存続問題で、同航路の運航事業者の津軽海峡フェリー(函館市港町3)は1日、当初は8月末までとしていた暫定運航を、財政支援や新造船の導入を前提に12月末まで継続すると発表した。新造船就航までは現行船で最長2012年度まで運航するとし、存廃に揺れた同航路は当面存続される見通しになった。

 同社が5月31日に青森市内で青森県と大間町と6回目の事務レベル協議を行い、当面の運航継続について合意した。同社は昨年から現行船「ばあゆ」(1529トン)の老朽化に伴い新造船導入の必要性を訴え、新造船就航までの運航継続に向け「自治体側の支援する姿勢」(CS旅客部)を求めてきた。

 協議では、同航路の年内の運航で赤字が出た場合、町と県が折半で年間6000万円を上限に補助金で支援することを決定。新造船の規模や運航形態、費用負担などは6月中をめどに結論を出す。同社は「公設民営の運航方法も選択肢の一つとして検討してもらうことを確認できた」としている。

 大間町では、町議会が新造船の大きさについて現行と同規模の「1500トン級」が相当と結論づけた一方、同社は「就航率の向上や観光振興には安定運航が不可欠」として「2000トン級」を提案。今後も、船体規模のメリット・デメリットをまとめて町議会に説明するとしている。

提供 - 函館新聞社




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