物産展で函館の商品 人気

update 2010/6/1 11:58

 函館物産協会(石黒義男会長)は2009年度の取り扱い高をまとめた。全国各地の百貨店で開かれた物産展での取り扱い高は過去最高の24億5648万円で、4年連続で20億円の大台を維持した。また02年度に初めて15億円を突破して以来、8年連続で増加を続けている。同協会事務局は「地方での物産展では毎年楽しみにしてくれるリピーターも多い。年を追うごとに信頼も増して取り扱い高に表れているのでは」としている。

 同協会は1957年に創立。現在は水産加工品や海産物などを取り扱う業者を中心に、正会員68社、賛助会員11社で構成されている。

 昨年度は全国各地で開かれた道主催の「北海道の物産と観光展」が33会場、百貨店主催の物産展が197会場などを合わせて、延べ237会場に参加した。

 同協会事務局によると、近年は春や秋の2回開催のほか、会期も数十日間まで延長して集客を伸ばす傾向が強いという。また客を飽きさせないため、1回の会期中に店自体や商品を入れ替える場合も多い。そのため参加店1店舗あたりの経費も増加傾向にあるという。

 函館の製品はコンブなど海産物やマメが人気という。同協会事務局は「冬に物産展を開催した場合、正月用料理に使う素材を買う場合が多く、函館の商品は人気が高い」と話す。また若者や女性をターゲットにしたスイーツも各地で高い評判を得ている。

 同協会事務局は「昨年度の海外開催は1回のみだったが、今後は販路拡大のために一層海外に目を向けていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社




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