参院選への影響注視 社民党連立離脱で各政党
update 2010/6/1 11:56
社民党が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、連立政権から離脱した。7月の参院選まで約1カ月前とあって、道南の民主党関係者は参院選への影響を懸念する声が上がっている。野党側も鳩山由紀夫首相の対応を批判する一方、今回の連立離脱が道南での得票にどう影響を及ぼすか注視している。
道8区の民主党幹部は「連立離脱は大変残念」とした上で「外交・防衛政策以外に共通認識の課題は多く、一事が万事にしないでほしい」。道選挙区に藤川雅司、徳永エリの両氏、比例代表に板倉一幸氏(前函館市議)が出馬する参院選への影響については「(社民党とは)これまで道内では一緒にやれてきていると受け止めている。党の方針がまだ定まっておらず、今後の影響は未知数」と様子見の状態だ。
一方、自民党は一連の経緯を「選挙のための妥協の末のこと」と批判。党函館支部幹部は参院選に向け「有権者がどういう見方をするのかはわからないが、できれば風が流れてほしい」と話し、道選挙区に出馬する長谷川岳氏の得票増加へ期待感を寄せる。ただ、自民党政権への批判が政権交代につながっただけに「皆さんに理解していただける政党に戻らなくてはならない」と気を引き締める。
比例代表に前道議の横山信一氏が出馬を予定する公明党は「民主党には当然大きな影響があると思うが、こちらには影響はない」(党函館総支部)と静観の構え。社民党の離脱については「一貫して沖縄県外移設を訴えており、当然の対応」と評価する。
また共産党函館地区委員会は「沖縄県民の総意はゆるがないので、社民党の動きは県民の心に沿った行動」とみるが「共産党が主張する基地の無条件撤去とは姿勢が異なる」とし、参院選でも“建設的野党”としての立場を貫く構えだ。
提供 - 函館新聞社
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